第二十二話:5ヶ月の歯科治療ビフォーアフター写真と歯磨きを語る

この日は二回目のクリーニング。
これが終われば、いつでも再生療法に入れることになる。

再生療法は、2〜3回のオペになり、このすべてが終わってから、現在仮歯の前歯と5番の計11本がセラミックの歯にできる。

つまり、まだまだ私の仮歯生活は続く。

この仮歯にも大分見慣れてしまって、見た目の問題はなんだかもう考えすぎて自分では分からなくなっていた。

今年の初め、初めてセラミック矯正をはじめた頃には、まさか「年単位」での治療がスタートするとは思っていなかった。

「歯周病の再生療法」
再生、さいせい…、なんだか前向きな響きで、この「響き」が一番気に入ったポイントだった。

失われた骨が「再生」するなんて!
考えただけでドキドキする…

そんな胸の高鳴りを押さえながら、私は、今一度「歯磨き」について、考えてみた。

前回と今回のクリーニングでは、歯の「隣接面」を主に掃除している。

歯磨きの神髄とは何か

この2回のクリーニングで分かったことは、「隣接面に歯石がついている」ということだった。

歯磨きはきちんとしているのに、なぜ歯石がつくのだろうか?!

隣接面…、私は歯の形状を想像しながら考えた。

これまで、歯周病に長年悩んでいた私の目標とすべき箇所は、「歯と歯茎の境目」だった。
この箇所を徹底的に磨くことで、歯茎はすごく引き締まり、動揺が収まっていた。

けれど「隣接面」は、全くの「ノーマーク」の箇所だった。

わたしは、ハッと気がついた…!!

歯と歯がならんでいるそのすき間…この箇所には、「デンタルフロス」を使わなければたどり着けないではないか…!!
このデンタルフロスを使う習慣が、私には一切なかった。

デンタルフロス=虫歯予防
歯間ブラシ=歯周病予防

と理解していたので、虫歯予防はノーマーク

歯が動揺しているときに、デンタルフロスなんて怖くて使えない。
(歯茎へのダメージと抜けちゃいそうで)

だから、私は、ひらすら「歯間ブラシ派」だった。

しかし!
私は、「虫歯にならない」という思い込みが間違いであったと気づいたので、これからは「虫歯予防」もしなければならない。
歯周病は安定しているので、今ならデンタルフロスを使うことができる。

そこで、私は、毎日の歯磨きに、はじめてデンタルフロスを取り入れた。

歯の形を図で説明すると…

↓こんな感じで歯があるとする。たとえば5番小臼歯を上から見たところ。

咬合面を磨くのはもちろんのこと、ひとつの歯に対して、外からアプローチできる全ての部分を磨きたい。

まず赤色の側面は比較的磨きやすい。
つぎに黄色の部分を磨く。この部分はワンタフトブラシ(1本ブラシ)でないと難しい。
黄色と緑色の境目の歯と歯茎の境目は歯間ブラシで磨く。

そして、私が「ノーマーク」だった、この緑色の「隣接面」は、デンタルフロスでないと届かない。
私の歯磨きの神髄は「歯と歯茎の境目をブラシを磨くこと」と思っていた。
この歯磨きを続けたことによって、歯茎の状態は見違えるようによくなっていた。
(骨があんな状態でも、歯茎の引き締まりによって、全く歯が動揺していない)
※第十一話でレントゲンを解説!

デンタルフロスは、歯茎に炎症をおこしているとダメージを与えてしまうし、歯周病なら「歯間ブラシ」だと思っていた。
それは確かではあると思うけれど、この「隣接面」にとどめをうつには、デンタルフロスしかないっ!

そこで私の現在の歯磨きは…

(1)まず最初に、歯間ブラシで歯のすき間の汚れを取る
歯間は米粒が通るほどすき間が空いているので、歯間ブラシでまず詰まっているものを取り除くことが欠かせない

(2)コンパクトな歯ブラシで全体を磨く
選ぶ歯ブラシは、「コンパクト」タイプ。そして固さは「ふつう」。
磨くときは、力はかけずに小刻みに動かす。
全体を、左下奥歯、左上奥歯、上の前歯、下の前歯、右下奥歯、右上奥歯と6ブロックに分けて磨いていく。

(3)ワンタフトブラシで1本1本丁寧に磨いていく
全体をコンパクトな歯ブラシで磨いたら、次にワンタフトブラシ(1本ブラシ)で、1本1本磨いて行く。
普通の歯ブラシでは磨きにくい、図の赤い部分、黄色い部分を念入りに磨く。
「丁寧に」磨くのは、このワンタフトブラシのターン。

(4)デンタルフロスで隣接面を磨く
ワンタフトブラシでも届かない図の緑色の部分を磨く。

という感じ。

そして、最近久々に、「染め出し」をやっている。

染め出しは、正式名称は、歯垢染色液(プラークチェッカー)というもので、薬局で売っている。
どの部分に磨き残しがあるかを自分の目でチェックできるもの。

歯磨きをした後に、赤い液を含んで10秒うがい。
赤い液を吐き出しあとに赤く染まっている部分が、「磨き残し」だ。

私は、何年も前にこの染め出しをやりながら、歯磨きを練習していた。

数年ぶり…久々に買った染め出し!

やってみると、「ほぼ完璧」!
(自画自賛)

とはいえ、やっぱり、複雑な形状部分はうっすらピンクが残る箇所もある。
この「磨き残しのクセ」を覚え、そこを徹底的につぶしていく。

テーマは…、
「昨日までの自分を超える歯磨き…!」

 

ちなみに、子ども(7歳)にもやらせてみたら、あまりにも磨き残しが多くてがっかり…
しばらくは、私が指導しなければ…

この染め出しは、「現状把握」に書かせないアイテム。

あと、ワンタフトブラシ、意外と使っていない人が多いけど、すっごくおすすめ。
私は、ワンタフトブラシで磨く時間が一番長いし、よくコントロールできる。

私の口は小さく、顎が開きにくく、嘔吐反射が強いので、小さなワンタフトブラシは欠かせない。
1本の歯は、とても小さく宝石のよう。
そんな歯を大切に丁寧に磨くのだ。

これまでの歯科治療にかかった費用と時間

さて、これまでに今年はじめの治療から数えて5ヶ月目。
費やした時間は(消費した予約枠)は、33.25時間となる。
17回も通っている。

かかった費用は、829060円。
この費用には、本歯の費用は含まれていないので、ざっと再生治療の費用が50万とセラミックの本歯の費用が11本で180万。
クリーニングとかホワイトニングも治療の間に入るかもしれない。

…となると、300万を超える費用をかけることになる。

私の個人的な時間とお金はすべて歯科治療に使っている。

アツい治療記録は書籍1冊分!

そして、このブログの記事は、前回の記事までで94661文字!
おそらく次の第二十三話あたりで、10万文字を超えることになる。

10万文字を超える熱量で語る「歯」についてっ!
10万文字というと、書籍1冊分になる。

10万文字を綴る中で、治療中の不安、迷い、期待、憧れ、コンプレックス、目標と向き合い、正しさと満足感を追求し、私はだんだんと自分の決断が正しいと思えていた。

自分の選択したものすべてに「理由を述べられる人生」でありたいと、私は思う。

この5ヶ月を振り返る…

さて、この5ヶ月間の記録を振り返ってみると…
まさかの虫歯治療、再生治療も含めて盛りだくさん!
セカンドオピニオンもやったし、細菌検査もしたし。
フルマウスセラミックの模型も作ったし。

元の歯
【見所ポイント!】
・歯の根が見てる、傾いている、など…詳しくはこちら
上の歯:一代目仮歯
【見所ポイント!】
・上の歯4本を一気に仮歯へ
上の歯:二代目仮歯
【見所ポイント!】
・上の歯4本を丸みのあるデザインからシャープなデザインへ
・上の歯4本を短く(前回と見比べると、前歯2本が犬歯よりわずかに短くなっている)

上の歯:二代目仮歯
下の歯:一代目仮歯
【見所ポイント!】
・下の前歯6本を一気に仮歯へ
・抜歯した穴が…
・仮歯6本が斜めにささっている(口を開けた写真の方が分かりやすい)
上の歯:三代目仮歯
下の歯:二代目仮歯
【見所ポイント!】
・下の歯6本の厚みを減らし、外に出しつつも、外に出ていないように丸みを持たせている
・下の歯6本の先端が直線的ではなくアーチのように(口を開けた写真の方が分かりやすい)
・下の歯に合わせて、上の歯の厚みを調節し歯を長く(前回と比べると犬歯よりわずかに長い)
・上の歯が長く見えないように、上の歯4本とも横幅も大きく(前回と比べると丸みも出ている)
 
上の歯:四代目仮歯
下の歯:三代目仮歯

【見所ポイント!】
・特になし。見た目はほとんど変わってない。
・一応、上の歯を気持ち(見た目では分からない)短くして、下の歯の表面の丸みを落とした。
28歯フルマウスセラミックのワックスアップ
【見所ポイント!】
・詳しくは以下で…
第十五話:心躍る歯の模型撮影会
第十四話:真実が明かされるとき…、見えない歯周病の敵と戦うこと
突然、セカンドオピニオン
【見所ポイント!】
・詳しくは、
第十七話:患者としてのリテラシーが問われるとき
まさかの、はじめての虫歯治療
【見所ポイント!】
・唐突に訪れた予想外の出来事…
第十九話:まさかの初めての虫歯治療

仮歯入ったとこ
骨の再生治療へ…
【見所ポイント!】
・詳しくは、
第二十話:はじめての虫歯治療(根管治療・ファイバーコア)

...というわけで、このめくるめく歯科ドラマをぜひ1話からどうぞ…!→もくじ

 

【セラミック矯正のその日の治療費】

クリーニング 16200円

合計 16,200円

【セラミック矯正のその日のやったこと】

・クリーニング

【セラミック矯正の次回の治療でやること】

・再生治療のための準備?固定装置をつくる?

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コメント

  1. より:

    さすがルンルンさん、完璧なブラッシングなんですね!

    プラークコントロール、増骨した以上、
    絶対に溶かさない覚悟で臨まねば( ̄^ ̄)
    前向きに口腔内が変わると、テンション上がっちゃう♪

    1. ルンルン より:

      魚さん
      時間とお金をかけて増やした骨…と思うだけで、日々の努力も苦にならなくなりますよね♪
      私も、正直悩みが深くない頃は、いまほど知識も熱意もなかったように思います。
      いまは、悩んだ分だけ、知っていることも出来ることも増え、成長している実感があります☆(骨や歯肉が減ったとしても)
      …と、テンションをあげていきましょう!

  2. ぱんだ使い より:

    ルンルンさん。
    ルンルンさんのアツイ歯への想いをいつもこっそり拝見しております^ ^

    今回『染め出し』というキーワードがとても気になり、今日子供用のプラークチェッカー買ってしまいました。
    わたし自身は歯磨きに関してはまぁまぁと思っていたのです。
    しかし、帰宅してチェッカーで口をゆすいだら、上下それぞれ前の6本が真っ赤!!
    逆にサイドの歯は赤くない。
    個人的には真っ赤すぎてショックで、すぐ磨き上げ、再度チェッカーを使いチェックしました。
    すると左上2番がまだ赤く、ココが苦手なんだと認識。
    ターゲットがわかると歯磨きも燃えてきます!

    毎日歯磨きするの楽しくなりそうですし、歯周病な母へプラークチェッカーをプレゼントにしようと思いました!

    1. ルンルン より:

      ぱんだ使いさん
      コメントありがとうございます ^ ^
      プラークチェッカー、子どものころの歯科検診で使った懐かしのアイテムですよね。
      目では見えないプラークこそ、歯周病の敵です…!
      プラークチェッカーによって、まずは「見える」状態にすることからスタートですね☆
      何度か練習しているうちに、赤く染まらなくなると思いますよ〜
      ぜひお母さまへのプレゼントにも♪
      年代問わず誰もが楽しめる?のが、染め出しです ^ ^

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