第二十一話:久々のクリーニング

この日は、虫歯になった5番の仮歯が入る予定。
で、その前に、歯のクリーニングだった。

久々のクリーニング

衛生士さん:「今日は歯の表面のクリーニングになります。今後の再生療法もありますので、麻酔などはせず、歯茎の中も触らないようにします。

そして、クリーニングが行われる。
クリーニング自体は、これまでに受けていた一般的なクリーニングと同じ内容だと思われる。
歯石を、水が出る機械で削って、手でも削る。
主に「歯と歯の隣接面」と「歯の表面」の歯石を取っていった。

私の歯茎は大分下がっており、根が見えている状態なので、知覚過敏でしみる。
しみるけど、気持ちがいい。
自分じゃ取れない所の汚れを取ってくれている。

これまで、私は、定期的な検診やクリーニングは行っていた。
初めて歯周病と診断されてから、20年近くが経ち、3ヶ月に1回、歯石を取っていた。
私は、今回虫歯になるまで、一度も虫歯になったことがない。
だから、私の歯科通いの歴史は、全て「歯科衛生士」さんが主役だった。

歯周病の治療は、主に「歯の掃除」なので、いつも、私のために時間を使ってくれるのは、歯科衛生士さんだった。

私は歯の掃除をし続け、ずっと歯科に通っていたものの、先生と話をする機会はほとんどなかった。
保険の一般歯科だと、最初と最後にチラリと声をかけられるくらい。

自費の歯周内科の歯科は、衛生士さんが単独で行うものだったので、先生に会ったのは最初の日の挨拶数分のみ。
その後、クリーニングやSRPなど、かなりの時間をかけて行ったけれど、全て衛生士さんが最初から最後まで担当するものだった。

だから、歯科衛生士さんに感謝しているし、素晴らしい仕事だと思っている。

その反面、先生は、「最初と最後にチラリとしか見に来ない人」というイメージしかなかった。
そのイメージは、今回長い時間かけていろいろな「お話」をしたことで覆されたのだった。

さて今日は、歯科衛生士さんが主役の日!
私は安心して、診察台の上で過ごしていた。

60分のクリーニングが終わり、先生のターン。

3週間に及ぶ「仮歯なし」生活の終わり

先生:「今日は5番の仮歯を作っておいたので入れます。」

やっと、5番に仮歯が入った。
5番の虫歯の治療をしてから、3週間の間、「仮歯なし」で過ごしていた。

5番は、思ったほど目立たなかったので、まぁ仮歯なしでも(土台のファイバーコアのみ)、そんなに気にはならなかった。

けれど、やっと仮歯が入り、安心!

噛み合わせもばっちりだった。

↓ここが仮歯の5番!
(もとい、上顎左右1〜2番、下顎左右1〜3番も仮歯だけれど…)

私:「ところで、この5番の虫歯って、どうしてなったんでしょうか…?」

私は、ここまできても、まだ虫歯になった事実に疑問を抱いていた。
だって、外から見えなかった虫歯なんだもん。

先生:「これは、内部でできていたので、おそらく、どこかにクラックが入っていてそのすき間から虫歯の菌が入った…などだと思います。」

もうすでに削られているから、それを確かめようはない。

「クラックのすき間から虫歯になる」
私は、今後クラックを絶対に見逃したくなかった…

先生:「次回もう一度クリーニングをして、その次に再生療法になります。クリーニングの後、歯が動揺しないよう固定装置を作ります。

私:「固定装置…」

全部削ってフルマウスセラミックにする案なら、先に仮歯にして固定するところだったのを、「再生療法のみ」にする場合、固定装置で歯を動揺させないようにする必要があるようだった。

先生:「外科をすると、やっぱり歯が動きます。だから動かないよう、固定装置を、内側と外側につけます。外側はちょっと目立ってしまうのが気になれば、まずは内側だけつけて、その後どうしても動くようだったら外側も固定する、という感じでもいいんですけど。」

私は、固定装置がどのくらい目立つものなのか分からなかったけれど、動揺するのは、すごく嫌だった。
歯が動揺する痛みを私は知っている。
歯が動いて浮いた感じになり、何も噛めなくなる。
あの痛みをまた味わわなければならないと思うと、目立ってもいいから、固定した方がいいような気がしていた。

私:「再生療法なんですが、まず1回目は右下で、その次までどの位期間を開けるイメージなんでしょうか?つまり、再生療法すべて終わりきるのっていつ頃なんですか?」

先生:「効果は年単位で見ていくものですが、歯茎を切っているので、オペの1週間後に抜糸して、その後1ヶ月くらいで歯茎が安定していくという感じです。その後2回目のオペになります。

私:「となると、だいたい2〜3ヶ月ということですね。

先生:「はい、その間に前歯(仮歯の部分をセラミックの本歯に)も治していきましょう。」

予想以上に時間がかかっていた、私の治療…(でも楽しい…)。
初診は12月の最後で、今年の1月から治療を開始した。
そして、5ヶ月目に入る。
私のセラミックの前歯が装着されるのは、まだまだ先のようだった…

【セラミック矯正のその日の治療費】
診察料 1620円
仮歯 6480円
合計 8100円

【セラミック矯正のその日のやったこと】
・仮歯の装着
・クリーニング

【セラミック矯正の次回やること】
・クリーニング

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コメント

  1. より:

    5番の仮歯、完璧で何よりです(^^)
    恥ずかしながら、私は虫歯も多くてプラークチェッカーが頼りです。お互い諦めず、プラークコントロールに励みましょう!
    再生療法後は、縫った後の食事が心理的に恐怖で、ミキサーで乗り越えました。
    ルンルンさんは、固定があるので安心ですね☆

    1. ルンルン より:

      魚さん
      ありがとうございます☆
      虫歯…私も今後虫歯のリスクも抱えるようになりました…
      プラークチェッカー!最近私も使ってます!
      目で見て分かると気持ちいいですよね。
      痛くても、不安でも、お金がかかっても…、「いまの自分にできることをやってる感」は、前向きな気持ちになります ^ ^

      再生療法後はやっぱり食事が不便(というか不安)なんですね…
      私も今からミキサーを用意しておきますっ!

      魚さんは、再生療法は1つの部位ですか?
      もうすべての再生療法は終わったんですかね〜
      私は数ヶ月の間に3部位行うので、しばらく不便な生活が続きそうです。

      1. より:

        ルンルンさんの考え方、何かと参考にさせて頂いてます。
        再生療法は、上顎5〜5、下顎6〜6を各1発で(^_^;)。私はガッツリ水平性なので、骨の厚みを増やす方法でした。広範囲に渡って縫目が…(T T)
        少しずつだと意外と楽かも。。。と期待しましょう!

        1. ルンルン より:

          魚さん
          ありがとうございます ^ ^

          魚さんは前歯だったんですね。
          GBRですかね。
          しかも広範囲…前歯だと縫い目も自分でよく見えてしまうから余計怖そうですね(T T)

          私は奥歯で、4〜8番をばっくり切って…とは言われていますが、どの程度切るのか…、覚悟しておきます 汗

  2. より:

    あ、まだ全部に答えてませんでした(゚∀゚)
    再生療法の進捗状況です。
    1.上下顎の増骨←済
    2.歯根分岐部の治療←済だけど、要観察
    3.歯肉移植←1ヶ所だけ済。残りは未だ。
    2月と4月に1〜3の複合手術、という形で受けました。
    我ながら、頑張ってます(//∇//)

    1. ルンルン より:

      魚さん
      歯肉の移植もされたんですね。
      前歯ですし、骨も歯肉も無事増えていくよう祈りましょう…☆

      長期的に見ていただいているようで、安心して次にすべきことを相談していけそうですね ^ ^

      将来、「やっといてよかった!」と思える日が来るのを、お互い待ちましょう♪

      (万が一のときも、やれるだけのこととをやっておけば、後悔しないですし。)

      経過のレントゲンを撮れる日が楽しみですね。(不安あり期待あり、ですが…)

  3. より:

    残念な事に、私は奥歯も前歯も全滅(T T)で
    骨にキズを付けて、増骨しつつ矯正する、PAOOをやって頂きました。
    歯肉移植(奥歯)は元が酷かったので、安定するまで安眠できずorz
    これだけやってると色々、、、あ、弱音はイカン(>_<)

    4〜8なら1/3顎だし、ルンルンさんなら歯茎厚いから余裕です☆
    そうですね、経過のレントゲンを撮れる日がホント楽しみです♪

    1. ルンルン より:

      魚さん
      PAOOははじめて聞きましたが、コルチコトミーのひとつのようですね。
      きっとその選択に行き着くまでに、いろいろな治療を受け、さまざまな案を検討され、悩まれたのだろうと思います…(>_<) ひとつ問題があると、なし崩しにいろいろな所へ影響が出て来て、「あぁ、なんでこんなことになったんだろう...」と思うことがよくあります。 でも、やっぱり、「無頓着」「無知」「無関心」のままで歯を失うことがが一番嫌です。 私も今は安定していますが、3年くらい前は全歯動揺していて、とにかく痛くて、歯を失うことは覚悟していました。 (歯周ポケットが12mmとかだったので、なんとか抜けずにもっていたのが不思議です...) でもなんとか、今の状態まで回復したのと、治療の過程で様々な選択肢があることを知ったので、それを知れただけでもよかったと思っています。 出来る限りのことをしてあげるだけで、何かが報われる気がします ^ ^ 私たちは、決して「無関心」ではないので、それはとても幸せなことだと思います♪

  4. より:

    ハイ、コルチコトミーとも言います。結構エグい治療法で、相当悩みました。ルンルンさんが気持ちを分かってくれてて、涙が出そうになりました。
    そうですね、「無関心」ではないって幸せですよね♪
    ネットで時折、歯周病治療後10年経っても変わらず歯槽骨レベルが維持できてる症例が紹介されてます。私たちも、同じようにできるかもしれません(≧∀≦)

    1. ルンルン より:

      魚さん
      分かります、分かりますよ〜、と声を大にしていいます ^ ^
      歯周病は、見えないところの病気ですし、理解してもらえない痛みや悩みでもあるし、そして、「見た目」と「機能」の両方に大きく関わるやっかいな病ですよね。
      ただ、軽度であれば多くの人がかかっている病なので、きっと、重度の病と戦う同志?のような存在はどこかにたくさん居て、「辛いのは自分だけじゃない」と思うようにしています♪
      土台がダメだとすべてダメなんですよね、そのくらい骨って大事で…(>_<) 私たちは幸いにも、土台の基礎工事(修復工事?)を着々と進めていますので、この先は、骨とともに「強い自分」になれる気がします☆ 将来、学会とかセミナーで発表されるような症例になるのが目標です 笑

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