(この情報は、わたしが治療を受けながら、勝手に妄想して覚えたことなので、あまりアテにしないでください。間違ってるかもしれません…!)
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私はこれまでの歯周病による歯科通いで、歯科不信や歯科難民になってはいたものの、「歯医者さんは大好き」だった。
歯科恐怖症でもないし、定期的に歯科に行くのは気持ちがいいし、歯医者さんという空間が心地がよかった。
歯医者さんだけでなく、病院全般が好きで、病院に行くとドキドキわくわくする。
だから、ちょっとしたことでもすぐに病院に行くし、人間ドックも大好き!
検査も、注射も大好物。
そんな「ちょっとした病院好き」だ。
(でも歯を削る音は嫌…)
歯の名前を覚える
さて、これまでの歯科通いで、だんだんと「歯の名前」に触れることになる。
歯の呼び方。
なんと呼ぶか。
歯は、親知らずまで含めると、全部で32本ある。
前歯から数えて、1番、2番…と、名前がついている。
「右上○番」などと、呼ぶ。
私は、「右上の○番と○番の間が痛いです。」とか、そんな風に呼んでいる。
この歯の呼び方は、番号で呼ぶだけでなく、以下のような名前を使うこともある。
1番:中切歯(ちゅうせっし)
2番:側切歯(そくせっし)
3番:犬歯(けんし)
4番:第一小白歯(だいいちしょうきゅうし)
5番:第一小白歯(だいにしょうきゅうし)
6番:第一大白歯(だいいちだいきゅうし)
7番:第二大白歯(だいにだいきゅうし)
8番:第三大白歯(だいさんだいきゅうし)
犬歯は、糸切り歯と言ったり、もしもズレて生えてきた場合は「八重歯」と言ったりもする。
ただ、この呼び方は、私は使うとしたら「犬歯」くらいで、ほかの名前で呼んだことはない。
私は、歯医者さんで、「右上の中切歯のことなんですけど…」とは、言わない。
「右上の1番なんですけど…」というかな。
それは、ひとぞれぞれなのか、歯医者さんによるのか分からないけれど、私は「番号式」の方が馴染みがあるし、ずっとそう呼んでいる。
ちなみに、前歯から数えて奥歯にいくにつれて、「近心→遠心」と言う。
そして、ひとつの歯に対して、どっち側のことを言っているのかは、「頬側」「舌側」「唇側」「口蓋側」というように呼ぶ。
暗闇でも、私は「何をされているか」が分かることで安心する
これは、私が歯周病の歯科通いで、何度も何度も何度も…歯周ポケットの検査をしているうちに、歯科衛生士さんがそう呼んでいたので、私の脳内にインプットされていた。
歯周ポケットの検査は、ひとりが検査(細い針状のものを歯と歯茎の間に差し込んで歯周ポケットの深さを計る)をして、もうひとりが、その数値を書き込む、というもの。
そのときに、これらの用語が出てくる。
そんな歯の呼び方をBGMに、私はいま自分の歯のどこを触られているのかが、よく分かった。
また、前途の呼び方を英語の頭文字で、
近心:M
遠心:D
舌側:L
頬側:B
口蓋側:P
咬合面:O
この呼び方は、患者である私が使うことはないけれど、歯周ポケットの検査ではこの頭文字の組合せ(略語のような感じ)でよく呼ばれていた。
ある歯に対し、近心頬側面だったら「MB」とか。
歯の名前を覚えると、今自分が何をされているのか?今どこを見られているのか?が分かって安心する。
というか、知らずに覚えちゃう。
歯の名前を覚えると、治療中の妄想が楽しくなる。
私たちは、目をつむって、診察台の上に寝かされている。(タオルを目の上にあてている)
この暗闇の中で、私は妄想をふくらませ、その時間を楽しんでいる。